■KORG MR-1をSSDに換装する - 換装編
この情報は2008年末〜2009年始めに作成したものです。現状にあわないかもしれません。
- どんな不利益が発生しようとも (suzuki) は責任は負いません。このページはあくまで参考情報です。
- 作業者の責任において作業してください。最悪の場合、MR-1本体やSSDを壊します。
- 換装に成功しようが失敗しようが、メーカーのサポートは受けられなくなります。
- 以下の作業はWindows XPでやってますが、同じ結果を得られる保証はありません。
- このページの情報は、2008年12月後半に、(suzuki)が収集した情報に基づいています。
まとめページ も合わせてご覧ください。
SSDの入手
PATA/1.8inch/ZIFであるため、選択肢は少ないです。2008年12月中旬に探したところ、以下の2つが候補になりました。
- Mtron MSD-PATA3018-016ZIF (MOBI 3000, SLC, 16GB) [Akiba PC Hotline!] [メーカー]
- Samsung MCCOE32GQMPQ-M1A (SLC, 32GB) [Akiba PC Hotline!]
お手頃価格のMtron製品を使いました。容量が16GBと少ないですが、もともと20GBのHDDですし、MR-1はたいして電池が持たないので問題ないです。 16GBのSSDでも計算上は5〜6時間は録音できます。録音時間・録音容量早見表をまとめページに用意しました。
今回の換装で使用したSSDは、韓国の Gmarket (http://global.gmarket.co.kr/) に出店しているお店から買いました。 購入時は送料込みで約12,000円(2008年12月現在、日本円換算後)でした。
SSDの初期設定
購入した状態ではフォーマットも何もされてないため初期設定します。以下では Mtron MSD-PATA3018-016ZIF2 で説明します。 PATA/1.8inch/ZIFのHDD/SSDをUSB接続で認識させる一般的な方法として利用できます。
PCにつなぐ
以下の2つのパーツを使いました。わりと原始的な方法です。 他にUSB=PATA/1.8inch/ZIFケースを使って試しましたが、私の場合は認識(ドライバの要求すらも)してくれませんでした。 2個4,000円の無駄な出費となりました。
- USB=PATA/2.5inch のアダプタ(玄人志向のGW2.5AI-U2シリーズのコネクタ)
- PATA/2.5inch=PATA/1.8inch/ZIF の変換基板(DCT-ZIF25IDE、ケーブル付き、秋葉原arkのレジ向かいにぶら下がってます)
なおMR-1への装着には、DCT-ZIF25IDEに付いているケーブルを利用できます。
- GW2.5AI-U2シリーズのコネクタ
- DCT-ZIF25IDE (3.3Vレギュレータ付き、設定用ジャンパを外しておきます)
- DCT-ZIF25IDE に付属していたケーブル(青=白、LIFケーブル)
- Mtron MSD-PATA3018-016ZIF2 本体 (コネクタ横の白●シールは自分で貼りました)
画像上側が1番ピンのある側です。入れ違っていると破損の原因になります。 見様見真似でやらずに、注意深く確認しながら作業してください。
つなぎ終わったら(1)にUSBケーブルをつなぐと、SSDがPCに認識されます。
領域を割り当てる
丸ごとプライマリ領域に割り当てます。「コントロールパネル→管理ツール→コンピュータの管理→ディスクの管理」から実行しましょう。 以下の画像は領域割り当て、フォーマット後です。
フォーマットする
もともと付いているHDDと初期化パラメータを合わせます。規定値ではないので注意してください。 これもディスクの管理から、パーティションを選んで実行しましょう。
- ファイルシステム FAT32
- アロケーションユニットサイズ(クラスタサイズ) 16k
ファイルをコピーする
もともと付いているHDDにあるファイルを、SSDに全部コピーしてください。 事前にMR-1をHDDのままPCにつなぎ、吸い上げておきましょう。 ついでに吸い上げたデータはバックアップにしておくこともお勧めします。
SSDをMR-1に取り付ける
蓋を開ける
静電気に注意してください。また基盤に触らないように気をつけてください。
- 電源を切ります。
- 両脇に2本ずつ、計4本のネジを外します。両脇のカバーを外します。
- 裏側の蓋を外します。上部にスイッチ部品があるので、紛失しないように注意してください。
- 充電池を外します。充電池から本体に伸びている線を、本体に近い方をつまんで水平にゆっくり引っ張ります。(本体コネクタは写真の1)
SSDを接続する
- 本体側のフラットケーブルを外し、HDDを取り外します。コネクタ両端のノッチをケーブル側にずらしてください。フラットケーブルは、HDDに付けたままの方が良いかもしれません。(写真の2)
- HDDの周りに付いているプラスチックの保護材を外し、SSDに付けます。なお上写真のHDDは保護材を取り外したあとの物です。
- SSDに取り付けたケーブルの反対側を本体側に接続します。1番ピンの位置に注意してください。(写真の3)
蓋を閉める
- ケーブルを折りたたみます。その際充電池を所定の位置に一旦はめ込んで作業しましょう。(写真の4、電池の場所は5)
- 充電池を本体に接続します。コネクタは少し奥にあるので、先端をはめ込んだら、細身のドライバで押し込みます。(写真の6)
- 蓋を閉めます。上部のスイッチ部品をうまくはめ込むように注意してください。(スイッチ部品は7の位置に2つ)
- 両脇をはめ込みます。銅の位置に注意してください。上部スイッチを再確認し、電源スイッチを正しくはめてください。
- 両脇の計4か所をネジ止めします。
試運転
- 電源を入れます。
- 再生してみてください。
- 録音してみてください。
- 時計や本体設定がリセットされています。設定し直してください。
他のSSDで換装する場合
適切なケーブルを使用すれば、上記手順で同じようにできます。
GH-SSD32GP-1M の場合は「青=青」のZIFケーブルを使いました。
ただ GH-SSD32GP-1M では性能が足りないようで、換装しても全く駄目です。
Green House GH-SSD32GP-1M (MLC, 32GB)
[Akiba PC Hotline!]
[メーカー]
GH-SSD32GP-1M 設定中の様子